芸人コンビ、サンドウィッチマンは、伊達みきおと富澤たけしによるコンビで、東北地方出身者ならではの温かみと、コント・漫才における確かな実力で、幅広い世代から支持を得ています。
サンドウィッチマンの歴史
コンビ結成と上京(1998年〜2005年)
伊達みきおと富澤たけしは、ともに宮城県仙台市の仙台商業高等学校のラグビー部で出会い、同級生として学生時代を過ごしました。
1998年9月、富澤が伊達を誘う形でコンビを結成し、上京して活動を始めました。コンビ名は、当時富澤が好きだったサンドウィッチを挟んで食べるという行為から、富澤が命名しました。
当初は「親不孝」というコンビ名で活動していた時期もありますが、すぐに現在の「サンドウィッチマン」に戻しました。
結成当初から、主にコントを中心に活動し、ライブやインディーズのお笑いイベントで経験を積みました。この時期はなかなか仕事が増えず、アルバイトをしながらの下積み生活が長く続きました。
M-1グランプリ優勝と大ブレイク(2007年)
2007年、漫才の祭典「M-1グランプリ」に敗者復活戦から勝ち上がり、史上初の敗者復活組として決勝に進出、そのまま優勝という快挙を成し遂げました。この劇的な優勝は、彼らの知名度を一気に全国区に押し上げました。
彼らのコントは、伊達の「ちょっと何言ってるかわからない」に象徴される、少しずれた設定やキャラクター設定と、富澤の冷静なツッコミ(またはボケ)が特徴で、老若男女に受け入れられる質の高い笑いとして評価されました。
ゴールデンでの活躍と東日本大震災(2008年〜現在)
M-1グランプリ優勝後は、テレビ、ラジオ、CMと出演機会が爆発的に増加し、人気芸人としての地位を確立しました。
2011年の東日本大震災発生時、彼らは仕事で宮城県気仙沼市に滞在しており、津波に遭遇しました。この経験以降、彼らは出身地である東北地方の復興支援に尽力しており、彼らの活動の大きな柱となっています。
現在では、「嫌いな芸人」ランキングで名前が挙がらないほどの好感度を誇り、コンビで多くのレギュラー番組を持つほか、テレビCM出演も多数。彼らの人柄の良さと確かな実力から、MCやパネラーとしても引っ張りだこの存在となっています。
主な出演番組
サンドウィッチマンは、全国ネットのゴールデンタイムを中心に、多くの番組でMCやレギュラーとして活躍しています。
サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん(テレビ朝日系):
2019年から放送されている、子供たちの深い知識と研究を発表するバラエティ番組で、彼らはMCを務めています。
帰れマンデー見っけ隊!!(テレビ朝日系):
タカアンドトシと交互に、旅の企画である「秘境路線バスに乗って飲食店を見つける旅」などのコーナーを担当しています。
バナナサンド(TBS系):
バナナマンとの合同冠番組で、コントやトークを中心に繰り広げるバラエティ番組です。
あちこちオードリー(テレビ東京系):
ゲストとして出演する際、彼らの真面目な仕事観や人柄が垣間見えると人気が高い番組です。
サンドのぼんやり〜ぬTV(東北放送):
2008年から続く彼らの地元、宮城県のローカル冠番組で、地元での活動を欠かさない彼らの姿勢を象徴しています。